OROTOX TEST
これまでの歯科治療では、症状がなく、口腔内に異常所見がなく、そしてレントゲン的にも問題が認められない失活歯は治療の対象になりえませんでした。しかし、失活歯には血流が途絶えているため、白血球などの免疫が及ぶことはなく、そのために象牙細管内に侵入した細菌の種類によっては硫化水素などの揮発性硫黄化合物という毒素(猛毒ガス)を生じることがわかっています。この毒素は揮発性であるが故に歯肉溝浸出液中に溶け出し、これが周囲組織の毛細血管、リンパ細管そして神経線維を通じて全身に暴露することがわかっています。その結果、さまざまな免疫系疾患や神経痛などが発症すると考えられています。
従って、失活歯の歯肉溝進出液中の毒素レベルを調べることは、その失活歯が 全身の健康にとって安全か否かを判断するために不可欠の検査ということになります。
口腔だけをみて診断治療を行なっていれば良かった時代から、現在は、全身の健康を包括して歯科治療を行わなければならない時代になりつつありますので、失活歯の毒素を調べる検査は、今後、必須となります。
その検査こそがOrotox Testです。